観光列車「おれんじ食堂」

九州西海岸ならではの絶景と沿線グルメを満喫!走る海辺のレストラン
不知火海や東シナ海を鮮やかに染める夕焼け、沿線に実る夏みかんやポンカンなどの柑橘類。そんなオレンジ色のシーンに代表される九州西海岸ならではの絶景を満喫できるのが、熊本県八代駅から鹿児島県薩摩川内市を結ぶ「肥薩おれんじ鉄道」です。なかでも注目は、絶景と共に沿線の特産品を使った車内限定グルメも味わえる観光列車「おれんじ食堂」。金・土・日・祝日限定で1日4便運行される“走る海辺のレストラン”の列車旅を紹介します。
観光列車「おれんじ食堂」のコンセプトは、「変わりゆく美しい九州西海岸の景色を眺めながらゆったり、のんびり、スローライフな旅が楽しめる快適空間の演出」。その言葉どおり、1車両に23席以下というゆとりある空間の中、カウンター席や半個室タイプのソファー席などを西に広がる海がよく見えるようレイアウトしています。季節の花々が飾られ、両県の工芸品を展示するショーケースが置かれた車内は、ちょっとしたレストランのような雰囲気。そして車窓には、天草の島々を望む不知火海、東シナ海と菜の花や季節の柑橘類の競演、さらに秋から春にかけてはツルが舞う出水の田園風景など、四季折々の絶景が次々と現れます。
※詳しい運行ダイヤは、公式サイトをご覧ください
  • 1便料理(※イメージ)
  • 2便料理(※イメージ)
  • 3便 阿久根駅マルシェ風景(※イメージ)
  • 4便料理(※イメージ)
観光列車「おれんじ食堂」のもうひとつの旅のテーマは、「“食”を通じて沿線の魅力を知ってもらう」こと。この列車では、沿線地域の特産物を使用した「おれんじ鉄道プロデュース」料理が味わえるのです。しかも、便ごとに趣向の異なるお料理が提供されるのだそう。
(※写真はすべて一例)
車窓や食事だけではなく、停車駅でのひとときも「おれんじ食堂」の旅の魅力のひとつ。
駅に隣接する東シナ海沿いのビーチへのお散歩も楽しめます。次に停車する阿久根(あくね)駅はとてもモダンな雰囲気。駅舎内にはショップやカフェのほか、絵本から歴史書までズラリと並ぶライブラリーや木のおもちゃ満載のキッズスペースも。実はここ、「おれんじ食堂」や「はやとの風」などJR九州の車両デザインを手掛ける工業デザイナー水戸岡鋭治さんによるデザイナーズ駅なのです。列車の世界とはまた異なる水戸岡ワールドを、時間の許す限り満喫してみて。
やがて「おれんじ食堂」3便は、終着駅の出水駅へ。列車を降りたら、鹿児島最北の町・出水市を散策してみましょう。
毎年10月中旬~3月にかけ10000羽以上のツルが飛来する出水市。博物館には、世界15種のツルのはく製や実物大の木の彫刻物、映像などの展示物が満載です。飛来時期(10月中旬~3月)にはここから車で15分の「ツル観察センター」にも立ち寄りを。運が良ければ、目の前でツルたちの求愛ダンスが見られるかもしれません。
出水市が誇る2大ブランド鶏「南国元気鶏」「赤鶏さつま」を使ったご当地グルメ。柔らかな鶏肉ステーキ、特製の「鶏ダシTKGの素」をかけた卵かけごはん、さらにチキンサラダにたまごスープも付いた、ブランド鶏の肉と卵、つまり“親子”の食材を使ったメニューです。市内の4店舗で味わえますが、出水駅から徒歩約5分で行けるのが「味処魚松」。「南国元気鶏」のモモ&ムネ肉のステーキは季節ごとに変わるつけダレで。鶏肉の薫製入りサラダも人気です。

味処魚松
電話/0996-62-0655 住所/鹿児島県出水市昭和町50-27 
営業時間/11:30~14:00、17:30~23:00 定休日/日曜日・木曜昼
薩摩街道でつながる肥後国(現在の熊本県)との国境にあり、戦国時代から防衛上の重要拠点だった出水。市内には当時の町割りや石垣などを残す出水麓武家屋敷群があり、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。その武家屋敷群内の約1kmを牛車に乗って観光するガイド付きツアーが「いずみ観光牛車」。乗車後は牛車の茶屋にてお茶のサービスがあります。
温泉王国と言われる鹿児島県。出水市でも山間部や海沿い、市街地に湯処が点在しています。駅前にあるこのホテルも地下1120mから湧き出る天然温泉が楽しめる大浴場を併設。やや黄色味かかった湯はなめらかで、つるつるした肌触りから美人の湯としても評判です。ホテルの前には無料で利用できる足湯があり、こちらも天然温泉かけ流し。

桃晃温泉 ホテル桃晃
電話/0996-63-7111 住所/鹿児島市出水市昭和町11-22 
立ち寄り入浴/6:00~22:00(最終受付21:30) 
足湯/10:00~19:00(夏の時期)、10:00~18:00(冬の時期) 
定休日/荒天時